- 大量のステロイドを長期投与されている場合には,さらにリスクが高くなるものと考える。
- 低用量未分画ヘパリンでの予防は,手術後なるべく出血性合併症の危険性が低くなってから開始する。特に頭蓋内での出血は重篤な障害を招く可能性があるため,手術後の止血をCTなどにより十分確認の後,投与開始するのが望ましい。
- 出血の危険性が高い高リスクの手術では,間欠的空気圧迫法を用いることができない場合に,弾性ストッキング単独での予防も許容される。
- 最高リスクにおいては抗凝固療法が基本となるが,出血の危険が高い場合には,止むを得ず間欠的空気圧迫法で代替することも考慮する。
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